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[名言]

善人なおもて往生(おうじょう)をとぐ、いわんや悪人をや。
(ver.0)


[別表現/別訳]

(ver.1)善人なおもて往生(おうじょう)をとぐ、いわんや悪人においてや。


[詳細文/補足]

(意味)よい行いをしてきた人は往生できるという。
それなら、自らを悪人であると自覚している者はなぜ往生できないのだろうか?


[出典]

親鸞[しんらん](鎌倉初期の僧、浄土真宗の開祖、1173〜1263)/「歎異抄」(たんにしょう)


[関連カテゴリー]

善人 】 【 悪人 】 【 自覚


[関連文]

※往生=極楽浄土に往(い)って生まれ変わること


[解説]

浄土真宗の教えによると、人間はみな罪深いものである。
極楽浄土に行くには、己の罪深さを悟り、自信の悪行を悔い改め、南無阿弥陀仏を唱えて、仏の慈悲にすがるしかない。

■もし自らを悪人と自覚しているなら、まだ、善人になりたいと思っている証拠である。
また、善人よりも悪人の方が己の罪深さを認識していて、悔い改めの気持ちも強いはず。
それなら、たとえ悪人であっても往生できるのではないか?

■そもそも、完全な善人もいなければ、完全な悪人もいない。
悔い改め、阿弥陀にすがろうとする者なら、誰でも往生させてやってもいいのではないだろうか?
──ということです。
逆説的な言葉ですね。

(流音弥)



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