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[ 名言 ]
一本の筆と一帖の紙を与えられたら、
作家はそこに王国を創(つく)る事が出来るではないか。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『風の便り』
井原退蔵が木戸一郎にあてた手紙より

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[ 補足 ]
※一帖(いちじょう)=紙の枚数を数える単位。
美濃紙50枚(大正以前は48枚)、半紙の場合は20枚。
※作家=小説家。

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
一本の筆と一帖の紙を与えられたら、
作家はそこに王国を創(つく)る事が出来るではないか。
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君は、自身の影におびえているのです。
君は、ありもしない圧迫を仮想して、
やたらに七転八倒しているだけです。
滑稽な姿であります。
__ Link __

書きたいけれども書けなくなったというのは嘘で、
君には今、書きたいものがなんにも無いのでしょう。
書きたいものが無くなったら、
理窟も何もない、
それっきりです。
作家が死滅したのです。
__ Link __

救助の仕様もありません。
君の手紙を見て、自分は君の本質的な危機を見ました。
冗談言って笑ってごまかしている時ではありません。

君は或(ある)いは君の仕事にやや満足しているのではあるまいか。
やるべきところ迄は、やり果した。
これ以上のものは、もはや書けまい、
まず、これでよし
等と考えているのでしたら、とんでも無い事です。
君はまだ、やっとお手本を巧みに真似る事が出来ただけです。
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