一日一日が冒険なら、
人の一生の、途方もない冒険には、 いったいどれだけ、じぶんを支えられる ことばがあれば、足りるだろう? 長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015) 詩集『世界はうつくしいと』 詩「カシコイモノヨ、教えてください」 【 長田弘の名言 】
〈全文〉
冒険とは、 一日一日と、日を静かに過ごすことだ。 誰かがそう言ったのだ。 プラハのカフカだったと思う。 人はそれぞれの場所にいて、 それぞれに、世に知られない 一人の冒険家のように生きなければならないと。 __ Link __ けれども、一日一日が冒険なら、 人の一生の、途方もない冒険には、 いったいどれだけ、じぶんを支えられる ことばがあれば、足りるだろう? __ Link __ 夜、覆刻ギュツラフ訳聖書を開き、 ヨアンネスノ タヨリ ヨロコビを読む。 北ドイツ生まれの、宣教の人ギュツラフが、 日本人の、三人の遭難漂流民の助けを借りて、 遠くシンガポールで、うつくしい木版で刷った いちばん古い、日本語で書かれた聖書。 ハジマリニ カシコイモノゴザル コノカシコイモノ ゴクラクトモニゴザル。 コノカシコイモノワゴクラク。 コノカシコイモノとは、ことばだ。 ゴクラクが、神だ。 福音がわたしたちに もたらすものは、タヨリ ヨロコビである。 今日、ひつようなのは、一日一日の、 静かな冒険のためのことば、祈ることばだ。 __ Link __ ヒトノナカニ イノチアル コノイノチワ ニンゲンノヒカリ コノヒカリワ クラサノナカニカガヤク。 だから、カシコイモノヨ、教えて下さい。 どうやって祈るかを、ゴクラクをもたないものに。
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