この世に暮して行くからには、どうしても誰かに、ぺこぺこ頭を下げなければいけないのだし、そうして歩一歩、苦労して人を抑えてゆくより他に仕様がないのだ。
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『駈込み訴え』 ユダのセリフ 【 太宰治の名言 】
〈全文〉
あの人は傲慢(ごうまん)だ。 私から大きに世話を受けているので、それがご自身に口惜(くや)しいのだ。 あの人は、阿呆なくらいに自惚(うぬぼ)れ屋だ。 私などから世話を受けている、ということを、何かご自身の、ひどい引目(ひけめ)ででもあるかのように思い込んでいなさるのです。 あの人は、なんでもご自身で出来るかのように、ひとから見られたくてたまらないのだ。 ばかな話だ。 世の中はそんなものじゃ無いんだ。 この世に暮して行くからには、どうしても誰かに、ぺこぺこ頭を下げなければいけないのだし、そうして歩一歩、苦労して人を抑えてゆくより他に仕様がないのだ。
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