人間の一生は、旅である。
この旅にもまた、旅行上手というものと、旅行下手というものと両者が存するようである。 太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『井伏鱒二選集』第4巻後記(太宰治執筆) 【 太宰治の名言 】
〈原文全文〉
人間の一生は、旅である。 私なども、女房の傍そばに居ても、子供と遊んで居ても、恋人と街を歩いていても、それが自分の所謂「ついに」落ち着くことを得ないのであるが、この旅にもまた、旅行上手というものと、旅行下手というものと両者が存するようである。 旅行下手というものは、旅行の第一日に於て、既に旅行をいやになるほど満喫し、二日目は、旅費の殆んど全部を失っていることに気がつき、旅の風景を享楽するどころか、まことに俗な、金銭の心配だけで、へとへとになり、旅行も地獄、這はうようにして女房の許に帰り、そうして女房に怒られて居るものである。
1.
( 河井寛次郎 )
2.
( ラ・ロシュフコー )
3.
( 志茂田景樹 )
4.
( 丸山和子 )
5.
( 斎藤茂太 )
6.
( フランシス・J・スペルマン )
7.
( 江頭2:50 )
8.
( 正岡子規 )
9.
( プルタルコス[プルターク] )
10.
( ジェームズ・ラッセル・ローウェル )
|