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[ 名言 ]
人ひとりいない風景は、
息をのむようにうつくしい。

[ 出典 ]
長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015)
詩集『人はかつて樹だった』
詩「世界の最初の一日」

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〈全文〉
水があった。
大いなる水の上に、
空のひろがりがあった。
空の下、水の上で、
日の光がわらっていた。

子どもたちのような
わらい声が、漣(さざなみ)のように、
きらめきながら、
水の上を渡ってゆく。
遠ざかってゆくわらい声を、
風が追いかけていった。

樹があった。
樹の下には蔭が、
蔭のなかには静けさがあった。
(世界がつくられた)
最初の一日の光景は、
きっとこんなふうだったのだ。

人ひとりいない風景は、
息をのむようにうつくしい。
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どうして、わたしたちは
騒々しくしか生きられないのか?
__ Link __

世界のうつくしさは、
たぶん悲哀でできている。
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