青春などといわれてよろこんでいるような青春は、すでに青春の力を失った脱け殻的青春でしかすぎない。
安部公房[あべ・こうぼう]
(昭和の小説家、1924〜1993) 『砂漠の思想』 〈全文〉
本当の青春というものは、自分が青春などであることに決して甘んじたりはしない自己否定の精神のことなのではあるまいか。 現状を認めないということが未完成な魂の特質なのであり、だからこそ完成へと向かうたくましさもあるわけだ。 __ Link __ 青虫だって、現状否定によって初めてチョウになれるのである。 __ Link __ 青春などといわれてよろこんでいるような青春は、すでに青春の力を失った脱け殻的青春でしかすぎない。 __ Link __
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