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[ 名言 ]
自分の好きなことは自分にとって毒だと思え。

[ 出典 ]
小早川隆景[こばやかわ・たかかげ]
(戦国〜安土桃山時代の武将・大名、1533〜1597)

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[ 解説 ]
「自分の好きなこと」ばかりやっていると、自分を甘やかす事になる。
「自分の好きなこと」というのは、たいてい楽なことだ。
難しいこと、面倒くさいことに挑戦しなくなり、進歩がなくなる。
「自分の好きなことは自分にとって毒だ」と思って、むしろ嫌なことに進んで挑戦することが大事だ。


■もっとも、それはあくまでも、「若いうちは」「子どものうちは」ということだ。
そうでなければ、一生「好きなこと」「やりたいこと」を我慢しなければならなくなる。
それでは、一体何のための人生かということになる。
若いうちに「自分の嫌いなこと」をやって苦労し、自分をある程度鍛えたら、その後は、好きなことは薬だと思ったほうがいい。


■また、若いうちでも、時々は「自分の好きなこと」をやらなければ、とてもじゃないが馬鹿らしくてやっていられない。
気分転換、ストレス発散は絶対に必要だ。
「自分の好きなことだけやるのが毒なのだ」というぐらいの感覚でよいだろう。
実は、小早川隆景が言っているのもまさしくこのことなのだ。
この言葉だけ単独で抜き出すから誤解を生むのだ。
「自分の好みだけ取り入れるな。
 むしろ苦手なことに立ち向かえ」(「名将言行録」より)というのが真意なのだ。


■「自分の好きなことは自分にとって毒だと思え」という言葉は、社長や上司が社員や部下に説教するために好んでよく使う。
だが、本来この言葉は小早川隆景が若い部下に対して、自分の磨き方について述べた言葉である。
社長や上司という「権力者」が使うと、「会社の上司の命令は嫌な事でも言われた通りにやれ」という都合のいい論理にすり替わってしまう。
それではまさしく「権力者の思うつぼ」である。


■下の者に言うならば、まず「上に立つ者こそ、自分の好きなことは自分にとって毒だと思え」なのである。
上に立つ者が己の身を持って示さなければ、下の者は決してついて来ないし、その言葉も決して心に響かない。
(ながれおとや)


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