月は最も親しみ深いものである。
月によせて表現された、過去における多くの詩歌は、東洋人特有の人生観を示すものでもあろう。 九条武子[くじょう・たけこ]
(教育者、京都女子学園・京都女子大学設立者、歌人、社会運動活動家、仏教婦人会創設者、1887〜1928) 自著『無憂華』 「月」 【 九条武子の名言 】
〈全文〉
月は最も親しみ深いものである。 月によせて表現された、過去における多くの詩歌は、東洋人特有の人生観を示すものでもあろうが、 __ Link __ 自然をしみじみと観じ、これより受ける何物かを、生活の上にまで引き入れようとする態度は、魅力に富む東洋人の心境を表示するものであろう。 __ Link __ 刃のような射透(いとお)される霜夜の月も、朧夜(おぼろよ)の花のかげに見上げるそれも、月は古来同一のすがたではあるが、これを眺むる人の心によっていろいろに変ってゆく。 そこにまた人生の心境の、如何(いか)に複雑であるかが物語られている。 __ Link __ 同一のものを、何人(なんぴと)も同一に味わい得ないところに、因業(いんごう)の量りなき理(ことわり)を覚える。 しかし何人も同一であり得ないところにまた、個々の生命の宿っていることが知られる。
1.
( ラ・ロシュフコー )
2.
( )
3.
( ヘーゲル )
4.
( 本田健 )
5.
( アウレリウス )
6.
( ジョルジュ・クルトリーヌ )
7.
( 中澤祐二 )
8.
( 榊原英資 )
9.
( 武田信玄 )
10.
( 中田英寿 )
|