名言ナビ



[ 名言 ]
それ(=幸福)はいつでもきみの目のまえにある。
それは(中略)テーブルの上に、
ひとと一緒にいることをたのしむ
きみの何でもない時間のなかにある。
手をのばせばきみはそれを掴めただろう。

[ 出典 ]
長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015)
詩集『食卓一期一会』
詩「テーブルの上の胡椒入れ」

ページ内メニュー

[ 補足 ]
※原文では「掴」の旧字体

[ 関連キーワード ]

[ テーマ別名言 ]

[ テーマ別今日の名言 ]

[ 全文・続き ]
〈全文〉
それはいつでもきみの目のまえにある。
ベーコン・エンド・エッグスとトーストの
きみの朝食のテーブルの上にある。
ちがう、新聞の見出しのなかにじゃない。
混みあう駅の階段をのぼって
きみが急ぐ時間のなかにじゃない。
きみのとりかえしようもない一日のあとの
街角のレストランのテーブルの上にある。
ちがう、思い出やお喋りのなかにじゃない。
ここではないどこかへの
旅のきれいなパンフレットのなかにじゃない。
それは冷えた缶ビールとポテト・サラダと
音楽と灰皿のあるテーブルの上に、
ひとと一緒にいることをたのしむ
きみの何でもない時間のなかにある。
手をのばせばきみはそれを掴めただろう。
__ Link __

幸福とはとんでもないものじゃない。
それはいつでもきみの目のまえにある。
なにげなくて、ごくありふれたもの。
誰にもみえていて誰もがみていないもの。
たとえば、
テーブルの上の胡椒入れのように。
__ Link __


[ ランダム名言 ]
1.
( 矢入一男 )

2.
( 塩瀬信子 )

3.

4.


5.

6.

7.

8.

9.

10.

11.

12.
( ギル・アメリオ )

13.

14.
( 日本のことわざ )

15.

16.

17.
( 宇佐美彰朗 )

18.
( フレデリック・コリンズ )

19.

20.