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僕は日本人にはエロスが薄いんじゃないか、と思ってます。
民族性か種族性か、どう呼んでもいいんですけど、この種族がエロス的にどうなのかと言えば、全体として物凄く関心が薄いんじゃないかと思います。

[ 出典 ]
吉本隆明[よしもと・たかあき]
(思想家・詩人・文芸評論家、1924〜2012)

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吉本隆明の名言

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僕は自分の中にエロスが薄いということを言いましたが、そもそも僕は日本人にはエロスが薄いんじゃないか、と思ってます。
民族性か種族性か、どう呼んでもいいんですけど、この種族がエロス的にどうなのかと言えば、全体として物凄く関心が薄いんじゃないかと思います。

日本人の中からサドとかバタイユのような、そういう作家を求めようとしても難しい。
みんな何かにすり替わっている。
エロスをエロスとしてそのまま、サドのような作品を書けるのか。
書けば書けるのかもしれない。
しかし文学だけで言いましても、数えるほどもそういう作家はいない気がします。


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