大事なのは、空の下に在(あ)るという
ひらかれた感覚なのではないか。 空の下に在る 小さな存在として、 いま、ここに在る、ということ。 長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015) 詩集『世界はうつくしいと』 詩「大丈夫、とスピノザは言う」より 【 長田弘の名言 】
〈全文〉
朝、正午、日の暮れ、 一人で、黙って、空を見上げる。 ──何が、見えるの? ──何も見えない。 ちがう。空を見上げると、 とてもきれいな、ひろがりが見える。 いや、見えるのではない。 感じる。 __ Link __ スピノザについての小さな本を、 午後中、ずっと、読んでいた。 世界が存在するのは誰のためでもない(__ Link __) と、スピノザは言う。 大事なのは、空の下に在るという ひらかれた感覚なのではないか。 空の下に在る 小さな存在として、 いま、ここに在る、ということ。 __ Link __ 真夜中は、窓から、空を見上げる。 夜空は人の感情を無垢なものにする。 雲のない夜は、星を数える。 雨の夜は、無くしたものを数える。 大丈夫、とスピノザは言う。 失うものは何もない。 守るものなどはじめから何もない。 __ Link __
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