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[ 名言 ]
自分よりすぐれた十歳年上の人とつき合って、
その人の持っている知恵やノウハウを
自分のものにすることが大切だ。

[ 出典 ]
石井久[いしい・ひさし]
(江戸橋証券創業者、買収合併後の立花証券社長&会長、1923〜2016)

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[ 解説 ]
ここで重要なのは、「学ぶために」付き合う相手としては、まず第一に、少なくとも自分より優れていなければならないということです。
もちろん、たとえどんな人であっても、自分より優れている点は最低1つは存在します。
その意味では、誰と付き合ってもいいことになってしまいます。
しかし、人に与えられた時間には限りがあります。
冷たいことを言うようですが、学ぶ所が少ない人と付き合っていると非効率です。
大事な人生を無駄にしてしまいます。
できるだけ学ぶ所が多い人を付き合う相手に選ぶことが大切なのです。


■では、「学ぶために」付き合う相手としては、年上がいいのでしょうか、それとも年下がいいのでしょうか?
年下の人間でも、優秀な人は大勢います。
しかし、人はプライドが邪魔して、年下の人間からは、なかなか素直に学ぶことができないものです。
だから、学ぶ相手としては、とりあえず年上の方がいいのです。


■そして、「10歳年上」というのが一番のミソです。
普通の業界では、5歳年上では、経験の差がそれほどなく、学べることもそれほど多くありません。
一方、15歳年上だと経験差はあっても、その経験自体が古過ぎて、あまり役に立たないかもしれません。
また、それ以前の問題として、価値観、人生観があまりにも違いすぎて、意思の疎通ができない場合もあるでしょう。
10歳年上なら、まだなんとか意思の疎通ができるものです。


■もちろん人にもよります。
15歳も年上なのに、自分とほとんど変わらない価値観、人生観を持っている人もいれば、5歳しか離れていないのに既に老成して、近寄りがたい人もいます。
また、経験面においては、IT分野のように技術の進歩がすさまじい業界では、3〜5歳の年齢差でも他の分野の10年の経験差に相当する場合もあるでしょう。
つまり「10歳年上」というのは、あくまでも一般的な目安にすぎません。


■ただ、5歳年上程度では、「頑張れば追いつけそう」「追いつかれてしまいそう」に感じる年齢差なので、互いに「ライバル」と見なしてしまう可能性があります。
ライバル視してしまうと、相手から素直に学ぼうという姿勢や、何でも教えてやろうとという姿勢が損なわれる場合が多いのです。
一方、10歳も離れていると、もはや「師匠」と「弟子」の関係にしかなれません。
だから、「10歳年上」というのが、一番理想的な年齢差だと言えるのです。


■しかし、「年上の人から学べ」ということは、20代、30代の若い人に限って言えることです。
30代、40代、それ以上になれば、自分より年下の者が持つ「新しい知識や技術」を積極的に取り入れなければ、時代についていけなくなる場合が多々あります。
ですから、「年下から学ぶ」ことも、ごく当然に求められることなのです。


■忘れてならないのは、「年上から学べること」と「年下から学べること」はまったく次元が異なるということです。
年下から学べるのは、新しい知識や技術と現時代の感性です。
これは、年下からしか学べないものです。
一方、年上からしか学べないものがあります。
それは、長い経験に裏づけされた「知恵」と「ノウハウ」です。
「ドッグイヤー」と呼ばれる技術革新の激しい現代においては、どうしても新しい知識や技術、感性に目が奪われがちです。
しかし、ビジネスや仕事の進め方における根本的な原理は、実は昔からあまり変わっていません。
そして、それこそ、10歳年上の先輩達から大いに学べるもの、学ぶべきものなのです
(ながれおとや)


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