芸は身につく
日本のことわざ
一度身についた芸は、一生、身から離れることはない。
お金や地位や取り巻き連中は、環境の変化で容易に失ってしまうものです。
たとえ今、お金に不自由しなくても、将来何かの理由で財産をすべて失うかもしれません。 たとえ今、周りからちやほやされていても、不幸になったとたん、周りの人の多くは去っていくでしょう。 ■お金や、一時だけの快楽、華やかでもうわべだけの交際などはまやかしに過ぎないのです。 浮わついた生活に満足し、浮かれていると、いつか必ず身を滅ぼすことになります。 ■一方、いざというときに頼りになるのは、自分が身につけた「芸」です。 「芸」を持っていれば、それで収入を得て生活することができます。 人を自分に引き寄せることもできます。 ■「芸」とは、技術や能力のことです。 「知識」とは違って、「芸」は自分の身につくものです。 誰も「芸」を人から奪うことはできません。 もし、奪えることができる「芸」があるとしたら、それは誰にでもできる程度のものだということ。 つまり、とても「芸」などとは呼べる代物ではないということです。 ■みなさんは、「これが自分の芸だ」と胸を張って言えるものを持っていますか? 「芸」は、生涯変わることなく自分を守ってくれる唯一の盾です。 また同時に、他人や世間を相手にして戦うときの強力な武器にもなります。 今のうちにしっかりと自分を磨いて、立派な「芸」(技術と能力)を身につけておくことが大切です。
(ながれおとや)
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