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1601.
自分がこう決めたからこうするんだ、というふうにならないと、言葉を扱うとき間違います。
あくまで自分の使う言葉には責任を持つ。
外から言われた物差しで自分の言葉を使わないという態度をもつことが大事です。
（ 井上ひさし ）
1602.
「蔵書」力が落ちている。
そのために記憶する力、伝える力もまた、ネットに頼るばかりで、きれいに落ちている。
そのことがいまの本当の問題ではないだろうか。
（ 長田弘 ）
1603.
雄弁は思想を写した絵画である。
従って、描き終わった後でなおも加筆する人は、肖像画の代わりに、装飾画を作ることになる。
（ ブレーズ・パスカル ）
1604.
誓いとは言葉である。
言葉とは風にすぎない。
（ 小説家サミュエル・バトラー ）
1605.
まつがわれたことばが、使いにくい道具のようなものだったということが多い。
使いにくい道具をうまく使えないのは、使う人間のせいではない。
（ 糸井重里 ）
1606.
虚偽談話を、あなたから遠ざけよ。
目はまっすぐに正面を見よ。
（ ソロモン ）
（ 『旧約聖書』 ）
1607.
人間は、自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない。
（ ダイナ・マリア・マロック・クレイク ）
1608.
布地は染め具合で、酒は香りで、花は匂いで、人は言葉遣いで判断される。
（ カイエ ）
1609.
僕が寡黙なのは、無駄なおしゃべりは腹が減るだけだからさ。
（ クリント・イーストウッド ）
1610.
ひとりの女性が真実を語るとき、彼女のまわりでより多くの真実が語られる可能性が生まれる。
（ アドリエンヌ・リッチ ）
1611.
徳ある者は必らず言あり。
言ある者は必らずしも徳あらず。
仁者(じんしゃ)は必らず勇あり。
勇者は必らずしも仁あらず。
（ 孔子・論語 ）
1612.
重要なのは、人を笑わせることと、少し冷めること。
それと、本当のことは言わないことだ。
（ 漫画『バシズム』 ）
1613.
女に四行(しこう)あり。
一に婦徳、二に婦言(ふげん)、三に婦容、四に婦功。
この四(し)は女のつとめ行うべきわざ也(なり)。
（ 貝原益軒 ）
1614.
人間はどんな荒唐無稽な話でも、
聞いているうちに自然とこれがあたりまえと思うようにできている。
そして、それがすでにしっかり根を下ろしてしまう。
だから、これを削ったり抹殺したりすると、
とんでもない目にあう。
（ ゲーテ ）
1615.
相手を動かそうとする時には、心のこもった、押しつけがましくない説得の手を用いるよう心がけることだ。
「一ガロンの苦汁よりも一滴の蜂蜜を用いたほうが多くの蠅(はえ)がとれる」という諺は、いつの世にも正しい。
人間についても同じことがいえる。
（ エイブラハム・リンカーン ）
1616.
言葉を口にするとき、よく吟味しなさい。
あなたの一語一語が相手の潜在意識に影響を及ぼします。
（ ジョセフ・マーフィー ）
1617.
言葉には「言霊(ことだま)」という霊的エネルギーが宿っていて、軽視できない力を持つ。
（ 江原啓之 ）
1618.
愚者の心は口にあるが、賢者の口は心にある。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
1619.
嘘も方便
（ 日本のことわざ ）
1620.
雄弁な人を作るは、胸と心の力なり。
（ クインティリアヌス ）
1621.
言葉を口にするとき、よく吟味しなさい。
一語一語があなたの潜在意識に命令を下しているからです。
（ ジョセフ・マーフィー ）
1622.
オチとプロポーズだけは死んでも噛むな。
（ 松本人志 ）
1623.
正しい言葉とほとんど正しい言葉の違いは、
稲妻と蛍の違いである。
（ マーク・トウェイン ）
1624.
私のやり方は、言うべき正しいことを最大限の骨を折って探し出し、その後、最大限の軽率さで言ってのけることである。
（ ジョージ・バーナード・ショー ）
1625.
四つが裁判官に必要なり。
親切に聞き、抜け目なく答え、冷静に判断し、公平に裁判する事なり。
（ ソクラテス ）
1626.
洒落っ気があるだけでは十分ではない。
持ちすぎないようにするのが肝心だ。
（ アンドレ・モーロア ）
1627.
恋愛とスキャンダルは最上の愉しいサロンの話題である。
（ ヘンリー・フィールディング ）
1628.
（交渉においては）相手が何を仮定しているか理解すると同時に、自分の仮定にも注意する。
（ ロバート・キヨサキ ）
1629.
美しい言葉が
飢えた胃袋をなだめた例はない。
（ シュテファン・ツヴァイク ）
1630.
沈黙が金なのだ。
不在が神なのだ。
神とは人間の孤独さだ。
俺しかいなかったのだ。
（ サルトル ）

1631.
人にとやかく言われるのが
嫌いな人間ほど、
人にとやかく言うのが
好きである。
（ ながれおとや ）
1632.
愚者の心は言葉に宿り、賢者の言葉は心に宿る。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
1633.
ほととぎす、いまわのきわの一声は、「死ぬるとも、巧言令色であれ！」
（ 太宰治 ）
1634.
好奇心の強い人々は会話の通過筒である。
彼らは彼ら自身のためには何事も吸収せずに、単に他人に伝達するだけである。
（ リチャード・スティール ）
1635.
言葉は女性的で、行動は男性的である。
（ バルタザール・グラシアン ）
1636.
口よりも耳を高い位置につけよ。
（ ユダヤの名言 ）
1637.
真理を言うのに、
二つの適切な道がある。
民衆には常に公然と、
王侯には常に秘密に言うものである。
（ ゲーテ ）
1638.
自分の話す言葉に注意しなさい。
ふだん君が話していることは、君の未来をつくる。
（ 本田健 ）
1639.
他者に誠実であるということは、
言葉に誠実であるということだ。
（ 谷川俊太郎 ）
1640.
世間の浮説(ふせつ)、人の是非、自他のために失多く、得少なし。
（ 吉田兼好 ）

1641.
あなたの口にする言葉は、良くも悪くも暗示の機能があり、潜在意識に大きな影響を及ぼします。
（ ジョセフ・マーフィー ）
1642.
ことば、これによって死者を墓から呼び出し、聖者を埋めることも出来る。
ことば、これによって小人(こびと)を巨人に仕上げ、巨人を徹底的にたたきつぶすことも出来る。
（ ハインリッヒ・ハイネ ）
1643.
ものを言う時は、
ライオンのように大胆に、
ウサギのように優しく、
矢のように鋭く、
そして、ぴんと張られた弓の弦のように、
つり合いがとれていなければならない。
（ チベットの格言 ）
1644.
沈黙は愚人の鎧(よろい)、冑(かぶと)なり。
奸者(かんじゃ)の城塞(じょうさい)なり。
明白(めいはく)々の心地、温照(おんしょう)々の胸郭(きょうかく)ならば、
千言万語(せんげんばんご)すとも何の不可あらん。
（ 幸田露伴 ）
1645.
しばしば、体験は言葉にはならないんだということがいわれる。
わかりっこないんだ、と。
確かにそういえるだろうし、体験がうけとりうるものは、結局のところ誤解でしかないかもしれない。
しかし、体験のほんとうの意味は、そうしたわかりっこなさ、つたわらなさ、誤解というものにどれだけ耐えられるかということからはじめてでてくる。
（ 長田弘 ）
1646.
わたしが妻に話しかけなくなって２年になる。
それは彼女の言葉をさえぎらなかったからだ。
（ ルナール ）
1647.
真実は雄弁と美徳の秘訣であり、倫理的根拠の基礎であり、美術と人生の極致である。
（ アミエル ）
1648.
終身善を為し、一言則ち之を破る。
（ 孔子・論語 ）
1649.
誠実──いつわりによって他人に害を与えるな。
邪気を去って公正に考え、考えたことを口に出すようにせよ。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
1650.
言葉や属性こそ、事物の本質に一致すべきであり、逆に本質を言葉に従わせるべきではない。
というのは、最初に事物が存在し、言葉はその後に従うものだからである。
（ ガリレオ・ガリレイ ）

1651.
言葉に現れるものよりも内部に残っている方がずっと多い。
（ ドストエフスキー ）
1652.
かつての私もまた、（議論で）この「つまり」を追求するに急であった。
ふんぎりが欲しかった。
路草(みちくさ)を食う楽しさを知らなかった。
動かざる、久遠(くおん)の真理を、いますぐ、この手で掴みたかった。
（ 太宰治 ）
1653.
法にのっとり、比喩を用い、因縁を語るべし。
（ 永六輔 ）
1654.
専門的なカタカナ語をやたら使うと、意味が通じない恐れが大きいのはもちろん、キザで底が浅い人物という印象も与えかねない。
むしろうまい日本語に置き換える方が知性を感じさせる。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1655.
何かで悩んでいるときに、無理すんなよ、と声をかけらると元気が出る。
これでいけるぞ、と充分自信が生まれたとき、無理すんなよ、と言われると冷水をかけられた思いになる。
無理すんなよ、はその人の気持ちが解ってかければ大きな助太刀になるけど、うかつに抜くと仇になるんだ。
（ 志茂田景樹 ）
1656.
うつくしいものの話をしよう。
いつからだろう。ふと気がつくと、
うつくしいということばを、ためらわず
口にすることを、誰もしなくなった。
そしてわたしたちの会話は貧しくなった。
（ 長田弘 ）
1657.
何でも、断定することはいけない。
断定した時、そのものは、既に別なものになっている。
（ 田山花袋 ）
1658.
きみは、いつも沈黙を守ってる。
きっと、おそろしく賢いんだ。
（ 『ムーミンシリーズ』（トーベ・ヤンソン） ）
1659.
もし、あなたが他人のひがみや不安に聞き耳を立てていたら、あなた自身も同じように堕落してしまうことでしょう。
（ ジョセフ・マーフィー ）
1660.
（会話では）いっぺんに話す量を短くまとめることが大事。
少し話して少し聞いて、という受け渡しがスムーズになれば楽しい会話ができる。
（ 『「できる人」の話し方』 ）

1661.
誰かと議論を行う際は、初めに相手の立場を考え、相手を思いやることのできる心の余裕が必要だ。
そうすれば、互いの相違を乗り越えた、本当に建設的な議論ができる。
（ 稲盛和夫 ）
1662.
聞き上手のメリットは、相手の機嫌を良くしたり、相手に良い印象を与えて関係を深めることができるというだけではない。
聞くに徹して相手の話をしっかり聞けば、自分にとって大事な情報を聞き逃さずに済む。
また、上機嫌で口の軽くなった相手からは、貴重な情報を引き出すこともできるのだ。
（ ながれおとや ）
1663.
説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ。
（ 村上春樹 ）
1664.
ひとりの人間があらゆる面で誰よりも優れているということなどはあり得ない話だ。
自分より知識や情報を持っている人間は必ずいる。
若かろうと年配者だろうと関係なく、その人の話は聞くに値する。
（ ドゥンガ ）
1665.
一人の感受性のかたちを決定的にするのは、大仰(おおぎょう)な出来事なんかじゃない。
ありふれた何でもない日々の出来事が、おもわず語りだすような言葉。
その言葉をどのように聴きとったか、ということなのだ。
（ 長田弘 ）
1666.
自分が選びとった言葉のなかに、じつは選びとられるのが自分なのです。
何を美しいと思うかというそれだけのことでも、その人をもっともよく語りうるというのが言葉です。
（ 長田弘 ）
1667.
人間の正直な言葉ほど、滑稽こっけいで、とぎれとぎれで、出鱈目に聞えるものはない。
（ 太宰治 ）
1668.
ひとは何をきっぱりと語れるのか？
（ 長田弘 ）
1669.
苦心談でもって人を圧倒して迄(まで)、お義理の喝采(かっさい)を得ようとは思わない。
（ 太宰治 ）
1670.
人の心の奥底は、その一言で分かる。
（ 西洋の格言 ）

1671.
最も知る者は、最も少なく語る。
（ イギリスのことわざ ）
1672.
相手からいろいろ話を聞きたければ、熱心に面白がって聞くことである。
（ ながれおとや ）
1673.
待ったなしの状態におかれたときにリラックスして事に当たるためには、あらかじめそのような場面を想定し、リラックスしてうまくやれている自分を、何度も何度も想像してみることです。
（ しまずこういち ）
1674.
会話──二流以下の連中が、お互いに自分の頭脳の中身を陳列し合う共進会。
ただし、誰も彼も自分の商品を並べ立てるのに忙しく、隣人が並べてみせる商品を眺める余裕など、全然ないのが普通。
（ アンブローズ・ビアス ）
1675.
できる人は「できる（＝できそうな）」話し方をする。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1676.
人は耳当たりのいい言葉には心を開き、耳に痛い言葉には心を閉ざす。
（ ながれおとや ）
1677.
人づきあいの苦手な人に、今の私のいえることは、いつも微笑をたたえ、聞き上手になることから始めるべきでなかろうか──ということである。
（ 源氏鶏太 ）
1678.
ほんとうに、言葉は短いほどよい。
それだけで、信じさせることができるならば。
（ 太宰治 ）
1679.
アリストテレスの説得の三原則は「エトス」「パトス」「ロゴス。」「エトスによる説得」とは、話し手の人柄や声や容姿、肩書きなどの属性によって説得する方法。
「パトスによる説得」とは、相手の感情に訴える説得。
「ロゴスによる説得」は、論理的に相手を説得する方法。
（ 小泉十三 ）
1680.
中身のない人間がいくら背伸びしても、それなりの言葉しか発せられない。
（ 『「できる人」の話し方』 ）

1681.
人の話し方は、（本人の）中身をありのままに示す鏡なのである。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1682.
「できる人」はつねに語尾が明確で力がこもっている。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1683.
真友たりとも、淫乱雑談なすべからず。
もし人、申し掛けば、目立たざる様にその座を立つべし。
（ 武田信繁 ）
1684.
即断を迫られたら、まず「ノー」と言え。
あなたの意に反して即断を迫られた時、一番良い答えは「ノー」である。
なぜなら、「イエス」を「ノー」に変えるより、「ノー」を「イエス」に変える方がずっとたやすいのだから。
（ イギリスの格言 ）
1685.
そもそも説明というのは、知らない人、わからない人にわかってもらうために行うものだ。
たった一ヶ所だけでもわからない部分を残したら意味がない。
子ども、大人、初心者、熟練者……相手にあったボキャブラリーで話すことが大事なのである。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1686.
さりげなく言ひし言葉は
さりげなく君も聴きつらむ
それだけのこと
（ 石川啄木 ）
1687.
愚かなる者も、黙する時は知恵ある者と思われ、その口唇を閉じる時は哲(さと)き者と思われるものである。
（ 『旧約聖書』 ）
1688.
その人が偉大であればあるほど、その人はあなたに話をさせようとする。
ところが、その人が小さければ小さいほど、あなたにお説教をしようとする。
偉大な人は聞くことに専念をする。
小人は話すことに専念する。
（ ダビッド・J・シュワルツ ）
1689.
聞き上手になるために大事なのは、相手の話がある程度進むまではなるべく口をはさまないことである。
つまり、途中で話の腰を折らないよう気をつけたい。
話を遮らずにジッと傾聴すると相手は気持ちがいい。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1690.
くつろいだ会話をするには真向かい同士で座るのはあまり適さない。
互いにぶつかり合うような緊張感が強まるためだ。
ベストはＬ字型である（９０度の関係ともいう）。
カウンター席の角とか、もしくは四人がけ丸テーブルの隣り合わせなどが当てはまる。
これは互いに相手を見ることができ、それでいて真正面ほどには圧迫感を受け（与え）ずにすむ関係である。
（ 『「できる人」の話し方』 ）

1691.
（会話では）一息に全部しゃべるのでなく、「それでどうなったの？」「それで、それで」と相手から続きをうながされるくらい小分けにするといい。
すると自然に、キャッチボールのような会話になる。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1692.
乱暴な言葉は魂を傷つける。
（ 『旧約聖書』 ）
（ ユダヤの名言 ）
1693.
主語を明示しない日本語の言語構造は、
相手の気持ちや要求を常に汲み取ってそれに応えようとする姿勢を生み出します。
（ 榎本博明 ）
1694.
「勇気（元気）をもらった」「届けたい」といった、ありきたりの流行り言葉は、自分の言葉で気持ちを表現できない底の浅い人物という印象を聞く人に与える。
（ ながれおとや ）
1695.
心のありかたと言葉の使い方は、深い部分でつながっている。
（ 中島未月 ）
1696.
人との会話で話すのが苦手なら、とりあえずは聞くことに専念するといい。
それだけでむしろ貴重な存在として歓迎されることだろう。
なにしろ世の中では、話したい人の方が、聞きたいという人より間違いなく多いのだから。
（ 『「できる人」の話し方』 ）
1697.
自分の話ばかりしてないで、相手の話もちゃんと聴け！
（ 漫画『のだめカンタービレ』 ）
1698.
人と語り合うのはハープを弾くようなものだ。
弦のはじき方一つにしても大変なものだが、弦を押さえてその振動を止めるのにも、また大変な技術を要する。
（ オリバー・ウェンデル・ホームズ ）
1699.
言葉というものは、必ずしもその多いとか少ないとかということを問題にする必要はない。
ただ、その言葉が時と場所において適切中正であることが大切である。
そうであれば、聞く人は言葉の多いことを別にいやに思わない。
（ 佐藤一斎 ）
1700.
言わずもがなのことを言ってしまい、しまったと思うことってあるよね。
慌てて取り消してもその言葉は相手の心にいつまでも残る。
それを消すにはね、言葉じゃ駄目なんだ。
相手が納得する態度と行動を取り続ければ、相手（のわだかまり）も知らないうちに消えているよ。
（ 志茂田景樹 ）

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