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[ 名言 ]
落胆は絶望の母。

[ 出典 ]
キーツ
[ジョン・キーツ]
(19世紀イギリスのロマン派の詩人、1795〜1821)
『希望について』

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[ 意味 ]
落胆は絶望につながる。

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[ 解説 ]
人は、自分の希望や夢が叶わなかったとき、多かれ少なかれ落胆(がっかり)するものです。
特に、人生をかけた大事な場面での失敗なら、落胆の度合いは大きくなります。
たいていの人は、生きているうちに何回か大きな落胆を経験します。
そして、その「落胆の仕方」が人生の大切な分かれ道になっていることに、当の本人は滅多に気付きません。


■人は、失敗し落胆した後の行動で、大きく2つに分けることができます。
1つは、再び希望を持って再挑戦しようとする人、つまり「再挑戦タイプ」です。
もう1つは、絶望してしまう人、つまり、希望が絶えたと思い込んであきらめてしまう人、「絶望タイプ」です。


■一般に、「再挑戦タイプ」は、楽天的で前向き(ポジティブ)な性格の人が多く、「絶望タイプ」は、悲観的で後ろ向き(ネガティブ)な性格の人が多いと言えます。
どちらが成功しやすいかと言えば、当然「再挑戦タイプ」です。
挑戦の回数が「絶望タイプ」よりも多くなるので、「下手な鉄砲も、数撃ちゃ当たる」ということもあります。
しかし、それよりも、何度も挑戦しているうちに能力が向上するというのが最大の理由です。
一方、「絶望タイプ」は、たった一度の失敗であきらめてしまうので、挑戦のチャンスがありません。
また、能力を向上させる機会もありません。
これでは、なかなか成功できないのも当然です。


■ちまたでは盛んに、「ポジティブ・シンキング」が推奨されています。
しかし、残酷な事を言うようですが、「ネガティブな人」は、そう簡単に「ポジティブな人」に変われるものではありません。
ポジティブかネガティブかは、育った環境と子供時代の体験でほぼ決まってしまうからです。
だから、「ネガティブな人」がポジティブになろうとすると、膨大な精神的ストレスを抱えることになります。
そして、「ポジティブ化」に失敗して、さらにネガティブになる危険性もはらんでいます。


■では、「ネガティブな人」は、成功をあきらめるしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
ネガティブにはネガティブなりの成功方法があるのです。


■そもそも「ネガティブ思考」というのは、本人が「マイナスの思念」を持った時点で、本格的に活動を開始します。
そして時間が立てば立つほど、加速度的にネガティブの力は増して行きます。
高いところから落ちると、時間がたつにつれスピードが増すような感じです。
つまりそれは、スピードが遅い段階なら、まだ助かるということです。


■今回のテーマに当てはめてみると、「失敗」が高い所で、「落胆」が地面です。
そして、本人が地面に向かって落ちて行く。
落ちるに従ってスピードは増して行き、猛スピードで地面に激突して再起不能になる。
これが「ネガティブな人の思考モデル」です。


■一方、「ポジティブな人の思考モデル」では、「失敗」しても、落ちずにフワフワ浮いてて再上昇したり、落ちるにしてもゆっくり落ちて軟着陸したりする。
そして再び、上昇していく。
「ネガティブな人」と違って、「落胆のダメージ」はほとんどゼロです。
だから何度でも挑戦できるのです。


■「ネガティブな人」には、「ポジティブな人」のように身軽で自由自在な動きはできません。
しかし、要は「地面」に猛スピードで激突しなければいいのです。
つまり、「失敗」しても「落胆のダメージ」が小さければいいということです。


■それには、「失敗」をしても、それほどの「大きな失敗」だと思わないことです。
つまり、ほんの「ささいな失敗」にすぎないと思うのです。
そうすれば、「失敗した時点」の高さが低くなって、「地面への衝突時のスピード」も遅くなります。
つまり、「落胆のダメージ」を格段に減らすことができます。
例えば、10mの高さから飛び降りるのと、1mの高さから飛び降りるのでは、着地時の衝撃は雲泥の差です。


■実は、これは「ポジティブ思考」の一種だと言えます。
「失敗」という「マイナスの事柄」に対する認識の程度を軽くすることは、物事をプラスの方向へ考えることだからです。
そしてこれこそが、「ネガティブな人」でも努力すれば使いこなせるようになれる、唯一の「ポジティブ思考法」なのです。


■「落胆は絶望の母」です。
「落胆」を避けるにこしたことはありません。
しかし、「ネガティブな人」にとって「落胆」しないことは、まず不可能です。
だから、せめて「落胆のダメージ」、つまり「落胆の程度」を軽くする。
それだけでも、気分も、その後の人生も、ぜんぜん違ってくるものです。
(ながれおとや)


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